グラスツリーについて


【グラスツリーについて】




オーストラリアは全土に渡って山火事が多く、この野火にあう事によって開花を

促されるグラスツリーは、ほとんど生きた化石のようなものです。古くから生き残って来

た植物を、世界規模で比べてもとても目立つ存在です。そして自然のままで何百年もの間

生き残る事が出来ました。国土を開拓する予定地に自生するこの植物は、国から保護され

てきたので、採集許可のライセンス(環境保護の代理店が発行するもの)を取得している

者によって、そこに自生している植物を収穫する事が出来る様になりました。グラスツリ

ーは実に見ごたえのある特徴的な庭造りが出来る上、あまり世話を必要としないので、

何代にも渡って生き続けることが出来るのです。




成長は極めて遅く年間数ミリ程度しか成長しません。ざらざらした太った幹を形成してい

ますが、これは古い葉がベースになって自然の松ヤニによってお互いがくっつき合って塊

になっているのですが、コルクの様な外観をしています。葉は針のように細くて60〜

90cmの弓形に密集したロゼットを形成しています。鳥を引き寄せる花穂は伸びが早く

て、白っぽいクリーム色の花をつけ0.6m〜2mの長さにまで成長します。それらは

通常2〜3年毎に、5月から12月の間に出現しますが、自然の野火や雨にも大きく影響さ

れます。トカゲや昆虫や鳥や蝶は密集した葉に引き寄せられて花に近づいてきます。アボ

リジニの時代にこの植物の広範囲な利用方法が考えられました。花の蜜を集めたり、火

を起こしたり、若い葉の根元を食べたり、接着剤として樹脂を用いたりしていた、という

事が公的に文書にも記されています。






ザンソロエア「グラウカ」


オーストラリアに自生する、代表的なネイティブプラントです。亜種などが増え現在

32種が確認されています。タスマニア産の2種は絶滅の危機に瀕しており、政府が

厳重に保護していて売買は禁止されています。太い幹から延びるススキのような涼

しげな細い葉が非常に魅力的です。葉を切りそろえても、1〜2年で綺麗に伸び

てボール状に叢生します。

【置き場所】

屋外の良く日が当たる場所を好みますが、半日陰でも大丈夫です。寒さには大変

強く、大地に根付けばマイナス17度位まで耐えられる、というデータがあります

が、鉢植えの場合には氷点下になるときには室内に取り込んでください。

【用土】

第一に水はけが良くて、中性からアルカリ性寄りの土壌を好みます。庭植えの場合

には、いったん土を掘り起こし、排水性の良い培養土を混ぜ込んで苗床を向上さ

せてからグラスツリーを植える事をオススメします。


【植え込み】

グラスツリーの自生している土壌には、害虫や病気からこの植物を守るために有用な

細菌類が含まれています。この根の内外に付く菌類を菌根菌といって、マメ科の植物

に見られるように、根っ子と共生している非常に重要な共生菌なのです。ですから

グラスツリーを健康な状態を維持するには、この菌根菌との共生が重要なポイント

になります。実は彼らはこの菌と共生することによってオーストラリアの痩せた土地

やどんなに荒れた場所でも生きていけるのです。お水をあげて根の周りの土が締まっ

てくると、そこには空気の隙間が無くなって、徐々にしっかり根付いていきます。


【管理】

お水は週に3〜4回たっぷりとあげて下さい。根を取り囲んでいる用土を完全に濡らす

事が発育中の根の成長を促します。葉が茶色になって来たら、三分の一程カット

して下さい。そして花が終わったら花穂の根元から取り除いて下さい。花が咲いた後

には、時々新しい葉が出るために古い葉がしな垂れて来ます。これは元気が無く

なったのではなくて自然の変化なので心配いりません。活力剤は有効ですが、

通常の化成肥料は与えないで下さい。


★菌根菌を増やすには、「ブラウンシュガー」を水に薄く溶かしたものを、肥料代わり

に与える事で根が活発に成長して共生菌も増えていきます。この「ブラウンシュガー」

はスーパーなどで手に入りますし、菌根菌自体も販売されていますので、植え

込みの際に根に直接まぶしてやば、活着はさらに確実になります。

※注(この「ブラウンシュガー」は三温糖や中ザラ糖の事ではなく、ミネラル分の残っ

ている精製度の低いものの事で、このミネラル分が植物に有効に働きます。)





最後にここまで大きくなる見本で、樹齢は7〜800年でしょうか・・・










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